農産物紹介
美幌町は“日本初”(11月初旬)の冬アスパラガス生産にチャレンジしています!
-
美幌町の冬の大地で、
娘のように手塩に掛けて
育て上げたアスパラガス「冬 姫」
ひと冬のみ収穫は気高さにみちている
是非ご堪能下さい。
美幌町の“伏せ込み促成栽培” によるアスパラガスの初冬出荷について
JAびほろの“アスパラガス伏せ込み栽培”は『日本初の初冬出荷』を目指したチャレンジです。
国産アスパラガスの収穫期は春から秋までが主体である事から冬期間は外国からの輸入品が大量に流通しますが、冬期間においても国産アスパラガスの生産を可能にしたのが世界で唯一、日本だけで行われている“伏せ込み栽培法”です。しかし、その伏せ込み栽培に取り組む産地は国内でも限られており、道内では数か所に留まります。そんな中、美幌町では栽培に適した気象条件とこれまでのアスパラガス栽培の経験を活かし、国産アスパラガスがほとんど皆無となる11月初旬からの出荷に取り組んでいます。
この栽培方法は、通常の方法とは大きく異なる「特別な方法」であり、その特別な部分をご紹介いたします。
“新芽”のみを「1作」だけ収穫する単年栽培(通常:多年栽培)
一般的なアスパラガス栽培は、春期~秋期までの期間に露地畑やビニールハウスで10数年に渡って収穫する「多年栽培」であることは知られていますが、「伏せ込み(ふせこみ)栽培」と呼ばれる栽培法は、露地畑にて1年半掛けて育成した「根株」を秋期に掘り取りし、ビニールハウス内の枠内に埋め込み冬期間に“新株”から萌芽する“新芽”だけを1作(収穫期間:11~1月)のみ収穫する「単年栽培」です。
若茎は「根株」に蓄えられた養分を使い切って萌芽するため、栽培を終えた「根株」は、その一生を「1作」のみで終えるのです。また、その「1作」から得られる収穫量は一般栽培に比べると1/3程度と低くく、この栽培方法は圧倒的な非効率さを伴う栽培方法です。
この栽培方法で生み出される伏せ込みアスパラガスはいかに希少価値が高い生産方法であるかが分かります。よって、翌年以降の生産は、また新たに栽培された「根株」によって行われますので、毎年『貴重な新芽のアスパラガス』のみを消費者の皆さんにお届けでき、その美味しさは、生産者の方々が、「食べて頂けば分かってもらえる」と太鼓判を押しているほどです。
この栽培方法の確立には、美幌町の施設であります「みらい農業センター」に根株養成、技術開発等をご協力頂き、生産者・町・JAが三位一体となってチャレンジしています。
美幌産伏せ込みアスパラガス「冬姫」
美幌産伏せ込みアスパラガスは名称を一般公募し「冬姫」(ふゆひめ)と名付けられ商標登録致しました。冬期間に生産される貴重で気品あるアスパラガスにふさわしい名前となっております。
なぜ美幌町なのか?
伏せ込みアスパラガス栽培において重要となる点は「低温」です。
根株収穫前に低温に遭遇する事で根株に新芽を出すスイッチが入り、萌芽します。
この低温に遭遇する事が重要であり、低温遭遇が不足すると太くて良品質のアスパラガス生産が出来ないため主産地の関東、東北では12月以降の出荷となってしまいます。
しかし、美幌町のオホーツク内陸気候は、夏はアスパラガスの生育に必要な積算温度が高くなり、早秋には低温遭遇が十分となる事から、冬期間に良質なアスパラガスが芽吹く気候風土となっております。また、冬期間にあっても降雪が多く日照量が不足すると、アスパラガス本来の緑色はなかなか色づきません。しかし、美幌町は昼間の日照量に恵まれた地域性でありビニールハウス内で生育するアスパラガスは鮮やかな緑色に色づきながら生育する一方で、夜間の厳しい寒さをしのいですくすくと育ちます。この昼夜の寒暖差が濃厚で良好な食味を生み出す源となっており、美幌産伏せ込みアスパラガス「冬姫」は品質、食味にも自信を持った一品なのです。
11月上旬から、本格的な出荷が開始されるに至ったこの「伏せ込みアスパラガス」も1月には収穫終盤となりますが、美幌町のアスパラガスは、1年を通じて、ハウス栽培・露地栽培・伏せ込み栽培による「おおよそ4月から翌年1月まで」の長期の出荷期間に加え、「グリーン」はもとより、「ホワイト」「パープル」と多彩な商品を揃える「美幌町のアスパラガス」を今後もよろしくお願い致します。
“伏せ込み促成栽培”の過程
◇苗の定植作業
アスパラの苗を圃場に専用の移植機を使い、定植して行きます。
<上記の写真をクリックすると、拡大写真が表示されます>
◇管理作業
防除等こまめな管理作業により根株を健全に育てます。
<上記の写真をクリックすると、拡大写真が表示されます>
◇根株の収穫
生産者全員で一年半育てた根株をコンテナに収穫します。
<上記の写真をクリックすると、拡大写真が表示されます>
◇伏せ込み作業
伏せ込み作業。一株一株人の手で伏せ込んで行きます。
<上記の写真をクリックすると、拡大写真が表示されます>
◇萌芽・収穫
新芽が萌芽し、いよいよ収穫です。当然ハウスの外は冬景色。
1本1本手で愛情込めて収穫していきます。
<上記の写真をクリックすると、拡大写真が表示されます>
◇「冬姫」
そしていよいよ皆様の食卓ヘ向けて市場に発送されます。
<上記の写真をクリックすると、拡大写真が表示されます>