ブックタイトルJAびほろ広報 グリーンタイム 2015年12月号(No.598)

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概要

JA美幌の組合員向け広報誌 グリーンタイムを紹介します。

 グリーンタイム特別企画「考えよう。協同組合のこと」をテーマに、JAびほろの組合員の皆さんに向けて、10月号から連載をいただき、今回が最終回となります。 皆さんとともに「協同組合のこと」を考えるよい機会になったことと思います。 北海道大学名誉教授の太田原高昭氏より寄稿をいただきましたことを誌面をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。太田原 高 昭協同組合の役割と 農協改革について特 別 企 画「考えよう。協同組合のこと」第3回●美幌農協の思い出 「農協改革」に関連して、私は美幌農協についての強烈な思い出を持っております。もう三十年以上も前のことになりますが、私は美幌町農協青年部から講演を依頼されたのです。テーマはズバリ「農協改革」、私が呼ばれたのは次のような背景からでした。 当時はJAグループの「中抜き二段階改革」をめぐって様々な議論がなされていました。そこに中札内農協組合長 梶浦福督氏が『農協大改革案』という本を出され、連合会不要論を唱えて、大きな話題になっていました。当時の梶浦氏は横道孝弘知事の全道後援会長として飛ぶ鳥落とす権威があり、表立って反論する人もいませんでした。私は若手の助教授でしたが、これはほっておけないと思い、『農家の友』に反論を書きました。 梶浦さんにはいろいろとお世話になった仲でしたので、烈火のごとく怒った梶浦さんと論争が始まりました。マスコミもおもしろがって書きたてましたが、どちらかというと大組織ホクレンに挑んだ梶浦さんが英雄で、私は悪役という役回りでした。 美幌駅で降りた私は、電信柱に貼られたビラを見て驚きました。「梶浦vs太田原」とあるではありませんか。梶浦さんと一緒とは全く知らされていなかったのです。「これはだまし討ちだ」とぼやきながらたどり着いた会場は超満員。熱気あふれる中でどんなやりとりをしたのか、まったく覚えておりません。今思い出しても冷や汗が出ます。 梶浦さんはその後、自らの主張を実践すべく「広域農協」という組織を立ち上げ、ホクレン抜きで肥料などの資材を輸入する事業を始めましたが、これは不幸な事故などもあって失敗しました。梶浦さんは失意のうちに亡くなられたのですが、梶浦さんが誰も言わなかったことをあえて問題提起したことの意義は決して小さくないと思います。●自己改革をめぐる議論 第十九回JA全国大会で「中抜き二段階化」の方針が決定されたことで、ホクレンが全農と統合するかどうかが大きな問題となりました。北海道JA大会は、単協からの議論を積み上げてホクレンの存続を満場一致で決定しました。全国方針に逆らってこのような明快な態度決定ができたのは、前もってホクレンの存在理由についての議論がなされていたからだと思います。 梶浦さんが問題を提起し、私が反論したというだけでなく、それを自らの問題として受け止め、みんなで議論する雰囲気が道内にあふれていました。美幌町農協青年部の企画はそうした空今月の運勢【双子座】5/21~6/21 4【全体運】思い込みが激しくなる暗示。行動前に人の助言を聞いてみる、心のゆとりを持って。冷静さアップには芸術鑑賞を。【健康運】おおむね良好。スポーツを満喫する好機です。 【幸運を呼ぶ食べ物】キンメダイ