ブックタイトルJAびほろ広報 グリーンタイム 2015年11月号(No.597)
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JA美幌の組合員向け広報誌 グリーンタイムを紹介します。
グリーンタイム特別企画「考えよう。協同組合のこと」をテーマに、JAびほろの組合員の皆さんに向けて、北海道大学名誉教授の太田原高明氏より寄稿をいただきました。10月号から12月号まで3回の連載となっておりますので是非ご覧下さい。今月の運勢【双子座】5・21~6・21 4【全体運】思い悩みやすい傾向あり。あれこれ気にしないで、開き直ってしまうのが正解。花を飾るのも運気上昇に効果的。【健康運】リラックスが大事。深呼吸をしましょう。 【幸運を呼ぶ食べ物】カブ●総合農協への高い評価 規制改革会議の提言が発表されると、ICA(国際協同組合同盟)は直ちにこれを厳しく批判する声明を発表し、「協同組合の特質に対する基本的な無理解について深く懸念する」と述べました。特定の国の内政に対して干渉しないことを旨としているICAとしてはきわめて異例なことです。さらに声明は次のように述べています。「日本の協同組合運動は、世界の協同組合のなかでも特に優れたものであり、世界中の協同組合が高く評価し、そこから学んでいる」 日本の協同組合についてのこのような高い評価は、いま急に出てきたものではありません。一九八〇年に開催されたICA世界大会で当時のレイドロウICA会長が行った基調講演は「レイドロウ報告」として有名です。そのなかでレイドロウは「協同組合地域社会」という将来ビジョンを提言し、そのためには「たとえば日本の総合農協のような総合的方法がとられなければならない」と、日本の農協に特別の注目を払っています。 一九九七年にロンドンで発行されたジョンストン・バーチャルの『国際協同組合運動』は、ICAの共通テキストとして扱われている本です。バーチャルはそのなかで日本の農協について「アジア環太平洋地域における最大のサクセス・ストーリー」として次のように述べています。「八〇〇万人を超える組合員、農民の九一%を組織し、三〇万人近い職員、販売、購買、信用、共済の巨大な事業高、八〇〇〇を超える店舗を抱え、農協は統合されたシステムとなり、そこから農民とその家族は必要とするあらゆる支援を得ている」 このような賛辞を聞くと、日本の市民はマスコミが伝える農協のイメージとのあまりの格差に唖然とするかもしれません。しかし、国連のFAO(国際連合食糧農業機関)やILO(国際労働機関)などを含めて、これが日本の総合農協に対する国際社会の標準的な評価なのです。知らないのは日本人だけかもしれません。あらためて国内における農協へのイメージなり評価がいかに一面的であり、つくられたものであるかに気付きます。●総合農協の形成と発展 日本型総合農協は、欧米諸国とは異なるわが国の農業構造に対応するものでした。しかし、戦後の経済発展のなかで問題も生じてきました。とくに高太田原 高 昭協同組合の役割と 農協改革について特 別 企 画「考えよう。協同組合のこと」第2回