ブックタイトルJAびほろ広報 グリーンタイム 2014年10月号(No.584)
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JA美幌の組合員向け広報誌 グリーンタイムを紹介します。
5 今月の運勢【蟹 座】6・22~7・22【全体運】気持ちばかり大きくなりがち。大変な作業を安請け合いしないよう、気を付けて。冷静さアップには清掃が有効。【健康運】オーバーワークにご用心。無理は禁物。 【幸運を呼ぶ食べ物】カリン 環太平洋連携協定(TPP)の目的の一つは、加盟国の間で「ヒト・モノ・カネ」の行き来を活発にすることです。そのために、商品の貿易にかかる関税や、貿易にブレーキがかかるルールなどを、「貿易障壁」として、無くすかなるべく減らそうと、交渉しています。多国籍企業にとっては、自動車や電気製品、食料、薬品、保険など多くの種類の商品の貿易を拡大するチャンスとなるでしょう。 大事なのは、多くの国民にとってどのような影響が予想されるか、ということです。特に食料は私達の暮らしと健康に直結しているので、注意すべきです。TPPに加盟すれば、世界一の食料輸入大国である日本が、さらに多くの食料を輸入することになりそうです。その場合、食料安全保障の観点から、これ以上、食料を外国に依存してもよいのか、という問題も大きくなりますが、残留農薬や遺伝子組み換え食品などをめぐる「食の安全・安心」の問題も、一層深刻になる可能性がありそうです。今回はこの問題を考えてみましょう。◇ ネズミに2年間、遺伝子組み換え(GM)トウモロコシを食べさせる実験が、フランスのカーン大学で行われ、その結果が2012年に世界に公表されました。2年間という期間はネズミの平均寿命よりやや長く、人間で言えば80年くらいに相当します。GM作物を動物に短期間食べさせる急性毒性試験は行われていますが、2年もの長い期間をかけた慢性毒性試験はこれまでありませんでした。哺乳類がGM作物を一生食べ続けたら体はどうなるか、を示唆する実験ですから、世界中から注目されました。 その実験ではまず、200匹以上の雄雌のネズミをグループに分け、それぞれに①GMトウモロコシ②GMトウモロコシと除草剤③除草剤-を与え続けました。これらと対照するグループ④久 田 徳 二TPPと食の安全安心【前編】「TPP問題を考える」北海道新聞編集委員・北海道大学客員教授にはGMトウモロコシも除草剤も含まない飼料を与えました。 その結果、開始約1年後から、①②③と④のネズミの間で、体に顕著な差が出てきました。大ざっぱに言えば、①②③のグループは、④よりも強い影響が表れたとのことです。雌では乳がん発生率と早期死亡率が高く、雄では肝機能障害と腎臓肥大、皮膚がんなどが表れるという結果になりました。 (つづく)特 集【略歴】 1957年名古屋市生まれ。北大農学部卒。85年北海道新聞社入社。旭川報道部を振り出しに記者活動。1993 ~ 94年に米国カリフォルニア大で客員研究員として「持続可能型農業」を研究。96年に政治報道で日本新聞協会賞、日本ジャーナリスト会議奨励賞、北海道新聞社長賞を受賞した。本社政治部、東京政治経済部の記者、釧路支社編集委員、本社報道本部編集委員などで、農水省担当や道庁・政党担当、道内各地の政治経済、農林水産担当などを経験。2011年7月から本社編集局編集委員。「あぐり博士と考える食と農」シリーズなどを担当。14年7月から北海道大学大学院農学研究院(農学部)客員教授。【参考図①】「『食の安全安心』に関する米国の主な対日要求」【参考図②】「農薬残留基準の日米比較(抜粋)」項 目現 状対日要求①牛肉・牛肉製品BSE 対策で米国産牛肉・牛肉製品を輸入制限米の危険水準などに基づき市場開放を②冷凍フライドポテト冷凍フライドポテトの輸入を大腸菌があるからと拒否油で調理すれば危険は除去されるから受け入れを③食品添加物6 種の食品添加物の検討・認可が未完了早期に完了を④ゼラチンBSE対策で反芻(はんすう)動物のゼラチンの輸入を禁止米の危険水準などに基づき解除を⑤収穫後防かび剤同防かび剤を食品添加物に分類し、危険評価を2回受ける危険評価の簡素化を⑥残留農薬基準基準値違反の場合に検査対象を広げ検査を厳しくする基準緩和を⑦ コ メコメ輸入制度は検査が厳しい検査の簡素化を日本国内で使用していない80種を認可リストからはずした認可リストに戻せ種 類名 称日 本殺虫剤マラチオン0.1殺虫剤殺菌剤殺虫剤殺菌剤米 国8比(米/日)80クロルピリホス0.1 6 60ピリメタニル0.01 0.1 10モノモス0.01 0.1 10イマザリル0.01 0.5 50単位:ppm